耐候性試験の受託について
Accelerated Weathering Test

EMMAQUA®試験(屋外集光式促進曝露試験)

DSET社は1960年代初期に屋外促進曝露試験方法としてEMMA®とEMMAQUA®を開発しました。 10枚の平面鏡をフレネル配置し、この集光反射鏡がターゲット板に取り付けられたサンプルに太陽光を均一に集光しながら 太陽を追跡します。
太陽光と同じ波長分布のまま全波長領域で約8倍、紫外線部では約5倍強度の光をサンプルに集光照射します。 ターゲット板は反射鏡の集光線上にあり、試験サンプルを横切るように冷却風を送る送風トンネルの中に位置しています。

EMMAQUAの試験機の構造

10枚の平面鏡が太陽追尾台に横に並べられており、直接太陽光がこの平面鏡から追尾架台の上に吊るされたターゲットエリアに向かって集光される仕組になっております。
北仰角には天頂での太陽高度の季節変動を計算できる高度調整器を備えております。
新型EMMAQUAはこの季節変動を自動的に計算する設計となっています。
ISO877やASTM G90では水スプレーを付加した試験サイクルが規定され、設定したプログラムに従って試料に脱イオン水をスプレーします。
この試験法ではフロリダ5年分の紫外線量を約1年で照射することが可能です。

このEMMAQUA試験ではMJ/㎡単位の積算紫外線量をベースにして曝露期間の算出することをお勧め致します。フロリダでの1年の平均年間紫外線量が280MJ/㎡であり、この値をベースにすることが一般的に行われております。この場合2年分の紫外線量を照射する場合は560MJ/㎡になり、夏季では約2ヶ月間で冬季では約5ヶ月間が試験に要する期間です。

EMMAQUAの月間平均日射量と紫外線量(MJ/㎡)

UV* TOTAL
1月 59 2990
2月 76 3430
3月 98 3830
4月 143 5180
5月 153 5380
6月 184 5920
7月 158 5190
8月 131 4960
9月 119 4690
10月 130 5050
11月 92 3820
12月 77 3580
年間合計 1,420 54,020

※295~385nmの波長

EMMAQUAの概略図

  • 1.エアートンネル
  • 2.エアーブロワー
  • 3.反射鏡
  • 4.方位角回転駆動
  • 5.仰角回転駆動
  • 6.水スプレー
  • 7.マイクロプロセッサ・コントロールボックス
  • 8.太陽電池/日除け
  • 9.試料保護ドア
  • 10.ドア開放メカニズム

UA-EMMAQUA®(屋外集光式超促進曝露試験)

The Ultra-Accerated EMMAQUA(UA-EMMAQUA)はATLAS社の最新太陽光促進曝露試験です。この新しい装置はフロリダで1年行う標準の曝露試験の約10~12年間分の放射線照射を提供します。(EMMAQUAのおよそ2倍速)
このシステムは、EMMAQUAと同じプラットフォームですが、特許取得された“特殊の鏡”の技術により、暴露を促進させ、太陽光スペクトルの紫外線域において、非常に高い反射率を有しております。

Comparison:EMMA vs. UA EMMASouth Florida vs. EMMAQUA vs. UA-EMMAQUA:Month
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