耐候性試験の受託について
Accelerated Weathering Test

フロリダ曝露試験場とは

南フロリダのマイアミ地域は、亜熱帯気候で屋外曝露試験の基準曝露地になっております。マイアミ地域は、高紫外線量、高湿、高温、高降雨量など厳しい気候因子が重なり、材料・製品の劣化を促進させます。

サウスフロリダテストサービス社(SFTS)は、1920年代に設立された亜熱帯気候下の曝露場です。SFTSはマイアミ市街より南西20kmに位置した、マイアミ市郊外にある汚染の少ない地域にあります。
開設以来、自動車、建築材料、塗料、プラスチックスなどの曝露試験を世界中のお客様から受託しております。
また、フロリダ曝露は北米市場での認証機関、エンドユーザーから必須項目になっておる事が多く、日本企業様の北米市場向け製品・材料開発に貢献しております。

SFTSは最新の設備で環境因子を計測しております。このなかには全天日射量(紫外・可視・赤外)や全紫外と狭領域紫外と同時に気温・ブラック/ホワイトパネル温度・相対湿度・降水量・濡れ時間・風速などが含まれます・ すべてのSFTSの気象観測装置はWorld Radiometric Reference (WRR)とNational Institute of Standards and Technology (NIST)に直接トレーサブルしております。



フロリダ曝露試験場

この亜熱帯性環境では高い年間日射量と紫外線量の自然曝露による耐候性試験が可能になります。高い湿度と年間188cm以上の降水量が重なるため濡れ時間が長くなり、これがフロリダの内陸性直接曝露の理想的な特徴です。このような環境条件は、特に自動車業界・建材業界のコーティングや繊維の曝露に適しています。

アトラス・ウエザリング・サービス・グループの自然曝露試験には固定角度もしくは可変角度、裏あてを使用もしくは使用しないタイプや各種曝露架台があり顧客のご要望に応じて受託致します。また内装品のアンダーグラス曝露台や自動車用コーティングで使用するブラックボックス曝露台もございます。

気象データ フロリダ州マイアミ

緯度 北緯25度33分
経度 西経80度27分
海抜 4.1 m
平均最高値 34°C / 93°F(夏)、26°C / 79°F(冬)
平均最低値 23°C / 73°F(夏)、13°C / 55°F(冬)
相対湿度 平均値 74%
年間降水量 188.1 cm/74 in
年間日射量* Total:6588 MJ/㎡ UV:280 MJ/㎡
海岸線からの距離 19 km

*日射量は緯度角で計測(南面26° )**測定波長285-385 nm

南フロリダにおける均月別紫外線と全天日射量(MJ/㎡) (南面26°)

UV** TOTAL
1月 20.0 505
2月 22.5 545
3月 26.5 618
4月 28.0 612
5月 28.0 612
6月 25.7 543
7月 24.7 532
8月 24.0 543
9月 22.3 540
10月 21.7 555
11月 18.0 490
12月 18.6 496
年間合計 280.0 6588

**測定波長295-385 nm



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